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初任者研修・実務者研修・介護福祉士の順番と、取得支援の見方

夜勤や入浴介助を続けるのがきつくなってきたとき、次の職場を考えると「資格があれば選べる職場が広がるのでは」と思うことがあります。このページでは、資格を取る順番と、それぞれが勤務の見取り図のどこに関わるかを整理します。事業所の取得支援を見るときに、受講費と勤務との両立のどこを確かめればよいかもまとめました。

1. 資格は三段で考える:入門、受験の準備、国家資格

介護の資格は、初任者研修(介護の入門資格)、実務者研修(介護福祉士の受験に必要な研修)、介護福祉士(国家資格)の三段で考えると整理しやすくなります。それぞれの位置づけは下の表のとおりです。

迷いやすいのは、自分が今どの段にいて、次の一段をいつ上がるかです。無資格で働いている人なら初任者研修から始めます。初任者研修を持って数年働いてきた人は、実務者研修へ進むかどうかが分かれ目です。転職を考える時期と重なる場合は、今の職場で受講するか、移った先の支援を使うかも比べておきたいところです。

介護福祉士の受験には、実務者研修のほかに実務経験などの要件があります。細かな条件は変わることがあるため、受験を考え始めた時点で公式の案内を確認してください。

三つの資格の位置づけ(目安)
資格位置づけ取る時期の目安
初任者研修介護の入門資格。基本の介助を学ぶ未経験で入職する前後
実務者研修介護福祉士の受験に必要な研修現場に慣れ、次を考え始めたころ
介護福祉士国家資格実務経験などの要件を満たしてから受験

2. 体の負担を抑えた働き方へ移るとき、資格はどこで生きるか

資格を取っても、移乗や入浴介助がなくなるわけではありません。ただ、勤務の見取り図に当てはめると、同じ日勤でも時間帯の中身が変わる職場はあります。たとえば、午前に入浴介助を続けていた時間の一部が、記録の確認や申し送りのまとめ、新人の介助への付き添いに置き換わる、といった変化です。

こうした役割を資格のある職員に任せるかどうかは、事業所の考え方によります。ユニットケア(少人数単位で生活を支える方式)の職場でも、まとめ役を資格で決めるところもあれば、経験年数や本人の希望で決めるところもあるので、資格を取れば任されると考えないほうが無難です。

確かめ方は二つあります。一つは、同じ事業所が複数の求人を出していれば、日勤のみの求人と夜勤ありの求人の応募条件や歓迎条件の欄を見比べること。もう一つは、面接で「資格を持つ職員は、午前と午後にそれぞれどんな仕事をしていますか」と時間帯で聞くことです。答えに入浴や移乗の時間が多く残っていれば、資格を取っても体の使い方はあまり変わらない職場だと分かります。

3. 取得支援で確かめる二つの点:受講費と勤務との両立

「資格取得支援あり」と書かれていても、中身は事業所によって違います。見るべきは受講費の扱いと勤務との両立の二つで、聞く項目は下のリストにまとめました。ここでは判断のしかたを補います。

受講費は、立て替えが必要かどうかで負担感が変わります。転職の前後は出費が重なりやすいため、立て替えた分がいつ戻るかまで聞いておくと、受講の時期を決めやすくなります。

両立は、受講期間中の一週間を勤務の見取り図に書き込むと見えてきます。たとえば「月:早番」「火:受講(終日)」「水:夜勤入り」「木:明け」「金:受講(終日)」「土:日勤」「日:休み」と並べると、明けの翌日に一日がかりの受講が入り、体を休める日がないことに気づけます。そうなれば面接で「明けの翌日に受講日が重ならないよう、金曜を休みにしてもらえますか」と曜日を挙げて相談できます。受講日程は講座ごとに違うので、相談の前に日程表を手元に用意しておきましょう。

面接や見学で聞く取得支援の確認点
  • 受講費は全額か一部か、立て替えが必要か
  • 支援を受けた後に一定期間の勤務などの条件があるか
  • 条件を満たさず退職した場合の扱い
  • 受講日のシフト調整をしてもらえるか
  • 受講日は勤務扱いか、休日扱いか
  • 実際に支援を使って資格を取った職員がいるか

4. 支援制度の条件は、書面で確かめておく

リストの項目を面接で聞けたら、次はその答えがどの書類に書かれているかを確かめます。口頭で「大丈夫ですよ」と言われた内容でも、担当者が変わると引き継がれていないことがあるためです。

聞き方は「今のお話は、就業規則や支援の規程など、どの書類で確認できますか」で十分です。該当する書類が無い場合は、条件通知書に一行添えてもらえるか、メールで送ってもらえるかを相談してみてください。

もう一つ決めておきたいのが、支援を使い始める時期です。体の負担を理由に移る人は、配属先の時間帯が想定と違うこともあり得ます。しばらく働いて勤務の見取り図が自分に合うと確かめてから使う、という順番も選べるよう、支援をいつから使えるかを内定の前後で聞いておきましょう。

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