負担の差は「人・道具・教え方」で生まれる

移乗や入浴介助のつらさは、一人で抱えるかどうか、道具を使えるかどうか、体の使い方を知っているかどうかで変わります。
たとえば同じ特養でも、移乗を二人で行う場面が決まっている職場と、その場の判断に任せている職場とでは、腰にかかる負担が違ってきます。施設の型ごとの違いは、一日を時間帯で比べたページで扱っています。ここでは、同じ型の中で差が出るところに絞って見ていきます。
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腰や肩のつらさが続くと、介護の仕事そのものを続けられるか不安になります。ただ、体の負担は施設の種類だけで決まるものではありません。同じ型の施設でも、時間帯ごとの人の配置、移乗を助ける道具、体の使い方を教える場があるかどうかで、毎日の負担は変わります。このページでは、その三つを見学と面接で確かめる方法をまとめます。

移乗や入浴介助のつらさは、一人で抱えるかどうか、道具を使えるかどうか、体の使い方を知っているかどうかで変わります。
たとえば同じ特養でも、移乗を二人で行う場面が決まっている職場と、その場の判断に任せている職場とでは、腰にかかる負担が違ってきます。施設の型ごとの違いは、一日を時間帯で比べたページで扱っています。ここでは、同じ型の中で差が出るところに絞って見ていきます。
体の負担を左右するのは、一日の合計人数よりも、介助が集まる時間帯に何人いるかです。朝の起床から朝食まで、日中の入浴、夕食から就寝までの時間に、手を貸してくれる人が近くにいるかを確かめましょう。
見学は、こうした時間帯が終わる頃から少しあとにお願いすると、忙しさの名残と職員の動きの両方を見やすくなります。いちばん忙しい最中は案内してもらう余裕がないことがあり、反対に昼過ぎの落ち着いた時間だけを見ると、どの職場も余裕があるように見えがちです。片付けの場面で職員同士が「手を貸して」と声をかけ合えているか、一人で移乗を続けている人がいないかを見ておくと、面接での説明と照らし合わせられます。
夜間の受け持ちは施設の型による差が大きいため、時間帯で比べたページとあわせて確かめてください。このページでは、急な欠員や重い介助のときに応援を呼べる仕組みがあるかに注目します。

抱え上げる介助を減らすために、福祉用具を取り入れている職場があります。ただ、用具は置いてあるだけでは負担を減らせません。職員がそろって使い方を身につけているか、忙しい時間帯にも取りに行く余裕があるかで、日々使われるかどうかが分かれます。
見学では、用具がしまい込まれずに手の届く場所にあるかを見てください。案内してくれる職員に「この用具は今日どの場面で使いましたか」と聞くと、日常的に使われているかどうかが伝わってきます。
| 用具 | 主に助けになる場面 | 見学で見る点 |
|---|---|---|
| スライディングボード | ベッドと車いすの移乗 | 居室の近くに置かれているか |
| スライディングシート | ベッド上での体の向きの調整 | 使い方を教わる場があるか |
| リフト | 移乗や入浴時の持ち上げ | 使う手順が職員間でそろっているか |
| 機械浴の設備 | 座ったままや寝たままの入浴 | 何人で操作しているか |
体の負担を減らすには、道具に加えて、腰をひねらない姿勢や重心の移し方を身につけることも必要です。入職時の研修や職場内の勉強会でこうした内容を扱っているか、聞いてみましょう。
経験者が転職するときに見落としやすいのは、前の職場とのやり方の違いです。同じスライディングボードでも型が違えば置き場所や手順が変わりますし、二人で行う移乗の決まりが前職と異なる職場もあります。長年身につけた自分のやり方が新しい職場の用具や手順と合わないまま続くと、負担がなかなか抜けません。
面接では、前職で使っていた用具と手順を具体的に伝え、「こちらでは同じ場面をどう行っていますか」と聞いてみてください。違いがあったときに誰に確認すればよいか、自分がつらいと感じる介助の場面を伝えたらどんな配慮が考えられるかも確かめておくと、入職後に慌てずに済みます。
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